再選を狙うアフマドネジャド大統領に対し、過去大統領を2期務めたハタミ師が改革派として2009年選挙で挑戦する意向を示したらしい。だが、ハッキリ立候補を表明するには余りに困難が多い。今年初めの選挙で、多くの候補者が立候補そのものを禁じられた後で、改革派が辛うじてマジリス(議会)で獲得したのは290議席中たったの46議席だった。保守派の混合部隊が立法府を牛耳っており、しかもアフマドネジャド氏に概ね反対するのが改革派でなく彼らなのだ。こうエコノミスト誌は状況を説明する。
《摘要》
1。ハタミ師の過去の大統領ぶりは総じて好ましくなかった。任期末に彼はレーム・ダックと見られた。彼の支持者が落胆した、重大な社会的或は政治的な改革実現が出来なかったからだ。
2。保守体制派は改革派提案をイスラム革命の基本原則を転覆する試みだと見、それ故に老大統領の復帰を歓迎しまい。
3。豊潤な石油・ガス収入があるにも拘らず、政府は富を広めるのに失敗して来た。インフレがほぼ30%と横行していることに通常のイラン人が憤っている。
4。アフマドネジャド氏の爆裂の年月の後、外交関係にハタミ氏のより融和的なやり方を求める誘因もある。イランが核兵器建造能力を開発中だという懸念のある中で、穏健な大統領なら西洋とのより良好な関係を監督しそうだ。ことによるとハタミ氏なら、外部者に兵器プログラムが意図されていないと確信させる保証を与えつつ、エネルギー・ニーズ用の核開発を巡り妥協をもっと打ち出しそうだ。
5。だが、他の穏健派の立候補がある。元国会議長で改革派一員のメフディ・カルービが大統領立候補の意思を既に表明した。若し両氏が立候補すれば、改革派の票が割れて、保守派の楽勝になろう。
(以上)
イスラム共和国30年の間に築かれたイスラム法学者を核にした既得権益の壁は厚く、経済改革を阻み、アフマドネジャドの公約を反古にさせて来た。石油がガスの歳入を改革に使う試みは、既得権益を持った保守派の牛耳るマジリスで閣僚人事反対という形で幾度も潰されて来た。我々は大統領という名前に幻惑されてはならない。西欧世界の大統領程の裁量はない。寧ろ、最高指導者こそ大統領というに相応しいだろう。アフマドネジャドは精々首相に過ぎない、彼の強硬方針は最高指導者の方針でもあるのだ。イスラム共和制ではこの最高指導者をどうにか出来るのかが大問題だ。当然ながら、イスラム法の下で国会は最高の規範存在でないことを忘れてはならない。
2008年10月22日
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< 今期大統領選挙は、2009年6月11日に実施される予定で、国家安全保障最高評議会のルーハーニー元書記長、ガーリーバーフ・テヘラン市長、ラーリージャーニー国会議長、ヴェラーヤティー最高指導者・国際担当顧問(元外務大臣)、プールモハンマディ元内務大臣(アフマディネジャード政権時代)、ハッダードアーデル前国会議長(現テヘラン選出国会議員)、ナーテグヌーリー元国会議長、アブドッラーヌーリー元内務大臣(ラフサンジャーニー政権時代)、アーレフ第一副大統領(ハータミー政権時代)が、出馬を表明しています。