2008年11月25日

(広義)東アジアのリセッション:シンガポール、香港[補正版]

 東アジア経済の中でリセッション入りした国が出て来た。ひとつはシンガポール、もうひとつが香港だ。日本も香港の発表後にその仲間入りをした。

(シンガポール)6年ぶり。
7―9月期GDP成長率 前期比▼0.5% 前年同期比▼0.6%
4―6月期  〃     〃 ▼1.5%

 輸出額が名目GDP(国内総生産)の約2倍と外需依存度が極めて高いため、海外経済の影響を受けやすいからだ。

(香港)2003年SARSリセッション以来。
7―9月期GDP成長率 前期比▼0.5% 
4―6月期  〃     〃 ▼1.4%

 国連によれば、香港はアジア内で一番不平等度が高い。香港の貧困ラインは2人世帯で900ドル/月、3人家族で1500ドル/月だが、130万人超即ち人口の1/5がこのラインより下の生活だ。一方フォーブズによれば、香港の富裕層上位40人の合算資産は1790億ドルー大陸中国は590億ドルーだ。社会的不満が高く、既に政治的過激化の動きが見えると言う。WSWS11/21「Hong Kong enters recession」が伝えた。 

***


 マスターカード「景気動向についての消費者意識調査」によれば、2009年上半期の消費者信頼度は全体で47.4で、半年前の55、1年前の67.3から大きく低下した。上記リセッション入りしたシンガポール、香港について見るとー
 シンガポールが半年前の87.3からは下落したものの、62.3と依然楽観傾向(指数50以上)を示したのに対して、香港は83.1から41.8と指数がほぼ半減し悲観傾向を示して対照的だ。

 それは香港と一体をなす広東省が「中国広東省:相次ぐ倒産の波、緊急事態に」【大紀元日本11月14日】と報じられる事態だからだろう。

 欧米先進国経済がリセッション入りする中、相対的に安定して世界経済の牽引役を期待されるアジア経済だが、デカップリングなどとんでもない話(だが影響度が小さいとして固執する論者がいて吃驚だ)で、確り影響を受けつつある。

 タイ国はお陰様で減速はしたが、リセッション入りの懸念は未だだ。尤も中国経済の減速で輸出先トップが中国から日本になったりという事態があり、日本のリセッション入りが輸出に影響するのでないかという議論が出始めている。

 まだ相対的に安全な経済圏とは思うものの手放ししていい状態ではなさそうだ。

[補正]シンガポールのGDP成長率を下記資料により修正した。

(参照資料)11/21東南アジア諸国における金融危機の実体経済への影響とその実情(東京財団 益田 哲夫 研究員)〜シンガポール、インドネシア、タイ国
posted by マロニエ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/110165412
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック